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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第123号       ’02−02−01★

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     日本人がイヤ?

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    ■世間の風潮にネガティブな私、であることを敢えて隠さない

     のは、もとが<個人的メモの開陳>だからですが、我が女房

     は気にします。 「読む人が気を悪くするわよ」、、 いや、

     全く。 しかし人生、無駄は省かなくちゃ。

 

      一利を興すは一害を除くにしかず、一利を生(ふ)やす

      は一事をへらすにしかず。(耶律楚材)

 

     豊かさを追求しているうちに、<除く>や<へらす>感覚の

     乏しい国柄になり果てた。 現今の諸問題はそこに起因して

     いる、、 我がネガティブは憂国の情ゆえ。 お許しあれ。

     

 

●昨年に引き続き、各地の成人式

 

がマスコミに話題を提供しましたが、ヒドイのはごく一部、と思いたい。

静穏無事のは記事や番組になりませんからな。 しかし、静穏なら良い、

とは言えない。

 

いくら荒れて欲しくないにせよ、ミッキーやグーフィー頼りは、幼稚な

人々のための幼稚な人々による幼稚な発想。 親同伴となると、まるで

子供扱い、式の趣旨にすら反するのではないか。

 

成人式によって、自治体は何を達成しようというのか? それらを達成

するのに<成人式>が最適の手段なのか? 目的達成度を事後確認した

のか? それはどう評価ないし発表されるのか? など、

 

それを税金で賄う以上、自治体は納税者に説明できなくてはなるまいが、

果たしてその準備ありや? (DAなら簡単明瞭ですぞ)

 

 

慣例だから、急に破るのも何だから、、 での開催なら、<慣例を守る

こと>が主目的。 即ち、開催のための開催、主催者都合の儀式。

 

首長祝辞や来賓挨拶がたいして感動的でないのは、そうした固定観念の

産物だからでしょう、、 と思うのは私自身、その元になっている報道

の固定観念に支配された結果、かも知れません。

 

実際、画面に映し出されるのは相変わらずの振り袖姿や、我が孫たちは

決してあのようであって欲しくないパンク的茶髪や金?髪。 どうして

あんな毛色にしたがるのやら。

 

成人式に限らず、若者の一団を後ろから眺めれば、、 ウワー、男女の

別なく、みんな<日本人離れ>。 親から授かったままじゃダメかね?

 

*   *

 

年をとれば白髪にもなる。 染めて気持ちを若返らせる、のは別に悪い

ことではない。 我が女房のことは大目に見ております。 が、

 

若い人たちに対してはそう寛大な気分でいられない。 少しばかり外観

を変えたって、君は君だろ?  中身本位、そのままで通用させようよ。

 

よく「等身大の、」と言う割に、多くの人は<ありのまま>がお好きで

ない。 しかも<以下>に見られては喜ばず、<以上>を望む。 即ち

<背伸び>、<上げ底>、ダマシの心、、 

 

中身を良くするには時間がかかる、努力もシンドイ。 努力すれば必ず

良くなる、わけでなし。 一方、馬子にも衣装、外観をいじるのは容易

だし(当然)目に見える。 カネさえ払えば、、

 

で、ブランドもの、整形手術。 だが、どう飾ったにせよ、うわべ一重。

髪の色を変えても、頭の働きが良くなるわけじゃない、、

 

*   *   *

 

てなことを言えば、それは好み、本人の自由、だから年寄りは、、 と

反発される。 が、嫌われる自由、もあるんだぞ。 いずれ「ほんとに

そうだった、、」と悟るだろうけど、それを早めてやりたいのさ。

 

そもそもキミの外観に関心を抱くのは、多分キミだけ。 カネと時間を

かけただけの効果が得られるかどうか? タレントならいざ知らず、、

 

と言いかけて思い浮かぶインタビュー番組 Inside the Actors Studio。

日本語タイトルは「誰々自らを語る」、NHK3やBS2で時々やって

いますが、いつも民度の違いマザマザ、、、

 

名だたる俳優たちの素顔(と言って実は演技かも知れないが)に接して

そう感じます。 選んだ言葉に経験とユーモアがにじみ出る。 服装や

髪に不自然な強調は絶えて見られません。

 

その世界の駆け出し者が変なイデタチをするのは、ドングリの背比べを

抜け出たいがための悲しい工夫、ギミック。 自ら<雑魚>と告白する

に等しい。 大望を抱く人は、<扮装>に才能を無駄遣いしない。

 

その番組の<観客>は Actors Studio修士課程、即ちショウ・ビジネス

へ進むはずの学生たち。 未だ発展途上、駆け出し以前だろうけれども

<無駄遣い>しているように見える人はいない。 となると、

 

ショウ・ビジネスを目指すわけでもなかろう若者たちが、一番目に付く

頭のてっぺんを不自然な色に染め、敢えて<雑魚>を演じたがるこの国、

オカシイんじゃないか? 

 

*   *   *   *

 

我が家から遠からぬT工業大学、そのまた近くの古本屋を冷やかした時、

オヤジさんに訊いてみた。 「さすがにこの学校じゃ茶髪なんか、、?」

 

「いや、いますよ」 やれやれ。 「でもね、茶髪にするくらいの方が

マシなのかも知れない、、」 え? 何故? 「あれはいわば自己主張。

 

一見まともでも、実は教授に言われるまま、わけ分からず<研究>して

いる学生が多い。 そんなのより何か主張のある方が、、」  へえ、、

 

何かを訴えたい気持ちが<茶髪>に? その<何か>が問題なのですが、

要するに「オレはほかの連中とは違う」とでも?

 

差をつけることが狙いなら、ほかにも手段はあるだろう。 発明発見は

ともかく、何か知的成果で、とは行かないものか? それなら将来にも

つながるだろうが、その自己主張のためのカネと時間、何につながる?

理系はことさら<無駄>を嫌うんじゃなかったかな? 

 

ちなみに比較対象を(級友でなく)アチラの学生としてご覧。 彼らは

染める必要が無いだけでも有利。 加えてコチラの教育は質が良くない。

二重のハンディキャップだぜ。 それでも勝てる、と思うかな?  

 

この段階で、国際競争は負け、と決まったようなものです。

 

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●年末、街頭の若者に

 

「あなたは自分を何国人と思っていますか?」と訊くTV番組があって、

その質問自体バカげたものでしたが、答えは<期待>通り「地球人!」

とか「宇宙人かなあ、、」。

 

取材した中でも特に変なのを選んだに違いないが、言えばむしろ同胞で

あって欲しくないような連中、でした。 あれで少しは気の利いた答え

のつもり、、なのかねえ? なんでしょうな、、

 

 

しかし、ふと気付く。 要するに「日本人じゃないよ」と言ってるんだ、

と。 そうか、<日本人でいること>がイヤなんだ、彼ら。 その潜在

意識が彼らを<茶>や<金?>に走らせる、、

 

と仮定すれば辻褄が合う。 日本語と思えぬチョー変な言葉を喋るのも

そのせいでしょう。 血筋、国籍、日本人でありながら、心は「であり

たくない」。 <日本人離れ>したいんだ。 そのくせ、<離れ>て

 

○国人になる、と宣言するほどの知識や度胸は無い。 だから<地球>、

<宇宙>、、、 でもね君ら、明確ならざる目標が達成されるってこと、

あり得ないんだよ。 それに

 

考えてみてくれ。 その<○国人>は、<○国人離れ>を目指すだろう

か? <離れ>ることが、<○国人>として誇れることなのだろうか?

<日本人>を<離れ>ると、どんな良いことがあるのかな?  しかも

 

<日本>を<離れ>ることが望みなら、目指す<○国>はアジアや中東、

アフリカのどこかでも良さそうなもので、それなら毛色を変える必要も

無くて済むだろうに、どうして<茶>や<金?>なんだ?

 

つまり白人風ってこと? じゃ、ついでに<美白>も、か? 裏返せば

それは人種的劣等感。 こりゃやはり国際競争、初めから負けですワ、、

 

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●しかし「日本人がイヤ」の気持ち、

 

分かります。 私も昔、「この国では認められそうにない」とヒシヒシ

感じましたから。 前々号に述べた事情でにわか企業主となり、同業や

取引先のオヤジ連中と付き合い始めて、、 こりゃヤッテランナイ! 

 

何のための事業か、何が人生の成功か、全然かみ合わない。 戦後当初

「食うため」だったにせよ、時代と共に変えたら良かろうに、変えない。

すること、考えること、実に次元が低かった。 それがどうやら

 

今に至るも未だ、ですな。 成人式で<自己責任>や<納税の義務>を

説いた市長たちが、固定資産税滞納で辞職勧告を受けていたり不正入札

事件で翌日逮捕されたり。 あるいは

 

 

「老後が不安、、」で<節税>を企んだ古希のオバサンとか。 よほど

長生きなさるつもりらしいが、なら備えて「出づるを制す」るのが普通

だろうに豪華絢爛。 あの前後不一致ぶりはフツーじゃない。

 

その迫力で学歴詐称疑惑は何とか振り切ったし、今回も「手を打った」

が、「そんな母親がイヤ、」の息子に電話テープを公表されてアウト。

 

<一族の中の彼女>が<国際社会の中の日本>のフラクタルにも見えて

来ます。 しかしその種チグハグ人間、このところ激増、ですな。

 

*   *

 

同じく脱税で年明け早々告発された元国税局長、痴情殺人・死体遺棄の

警察職員、痴漢行為や買春に走る裁判官たち、、 教師たちも、病院も、

政治家も、その秘書も、エトセトラ、etc.

 

世のため人のために尽くすべき立場の人々が、<あるべき姿>から遙か

かけ離れた<現実>を盛大に演じて、ああ、これが<日本人>?!

 

そんなオトナたちがいずれ受け取るだろう年金の元を払い込むのは若い

人たち。 だから彼らを育て、能力発揮を助けるべきなのだが、、

 

そんなオトナ、近頃どこかで見かけましたかな?

 

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●疑似<外>人ごっこを

 

している皆さん、中途半端は心身の健康に宜しくない。 いっそ本気を

出して、どこへでも行きなされ。 どうせこの国、いてもたいして良い

ことはなさそうだ。 今が力試し、運試しのチャンスかも。

 

ただ、観光客や通過者としてならともかく、住み着くとなれば相手同等

以上の力を発揮しない限り、受け容れてもらうのは難しかろう。 まず

あらかじめ Rational Process のマスター、お勧めする次第です。

 

手本になるオトナがいないのだから<日本人離れ>大いに結構。 だが、

<離れ>るなら、<考え方>から。 毛色を変えるなんて無駄、と論理

的に了解してかかることです。 人生、無駄は省かなくちゃ、、、  

                          ■竹島元一■

 

 

    今週の<私の写真集から>は、【 おい、ワン公 】 

 

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